
見ず知らず |
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東郷 潤 |
〔ふりがな〕 みずしらず とうごう じゅん |
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〔解説〕見ず知らず;差別に関する絵本集
人類は時々、恐ろしく狂暴で残酷になります。
無差別爆撃、原爆投下などでは、何も知らない赤ん坊も含めた何十万人という人々が一瞬で虐殺されます。
誰彼かまわず、民族丸ごと虐殺するといった、常軌を逸した残酷さの底には、むろん虐殺相手への差別意識が潜むでしょう。
人類の狂気を見せつけられるたびに、人々は人類という種への信頼を失っていきます。 人類という種はどうしようもない欠陥品なのではないか、とです。 そうした認識は、ニヒリズム、虚無主義、刹那主義、絶望へと容易につながっていくでしょう。 我々が行っているような平和への努力もまた(論理的必然として)空しいもの見做されることでしょう。
この絵本は、こうした残虐行為の心理・原因の一つに光を当てようという試みです。
無差別爆撃・大量虐殺といった残酷な行為には差別の心理(=認識の歪み)があり、原因が存在しています。
人類は決して生来の欠陥品などではないという希望を感じ取って頂ければ幸いです。
⇒絵本「見ず知らず」のPDFファイルへ
⇒Perfect Strangers(「見ず知らず」英語版)