平和の絵本No.127 新作絵本「罰は見殺しを生む」
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第 127号 2017-3-27記
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★ 新作絵本「罰は見殺しを生む」 －罰と恐怖の絵本集
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罰と恐怖の絵本集の13作品目、全体では113本目となります。
罰の副作用として、ここまで罰が；
嘘・不信・暴力・絶望・緊張・失敗・萎縮・劣等感・上下関係・詐欺・殺人・再犯
の原因となることを描いてきました。
この絵本で、さらに見殺しが加わります。
●絵本「罰は見殺しを生む」
http://www.j15.org/Punishment/Left/index.html
罰の副作用の多さに、どうぞウンザリしてください。
実は書く方も、かなりウンザリしています。＾＾
とはいえ、こうした罰の副作用は、これまで驚くほど無視され続けてきたことで
あり、平和の絵本としては、ウンザリしつつも、ある程度まとめておきたいと考
えています。
—-
なぜこれほど罰が多用されるのか？
大きく見れば、そこには「恐怖への信仰」「人間不信」があるのかな、と考えて
います。
自分自身の動機づけとして、たとえば英語の勉強を例にすれば、
１）勉強をして、世界の人々とお喋りできたら、楽しいな。（＝夢 希望）
２）しっかり勉強しないと、馬鹿にされる。就職できない。首になるぞ。（＝恐
怖）
どちらの動機づけを使うことも可能でしょう。
社会の構成員に関しても、
１）ルールに従い、みんなで仲良くできたら嬉しいな。（＝夢 希望 愛）
２）従わなければ、逮捕するぞ、死刑にするぞ。（＝恐怖 不安）
どちらの動機づけを使うことも出来るのです。
どちらが善だ、悪だではありません。どちらの動機づけも有効です。
もし人々が恐怖の力を信じていれば、脅迫、罰が多用されるでしょう。
とはいえ、罰には多くの重篤な副作用が存在しています。
罰を使えば、副作用によって、人の心も社会も歪みます。
歪んでしまえば、夢も希望も愛も、歪みます。見失います。
そうなれば、恐怖という動機づけを手放すことはとても難しくなってしまいます。
「罰じゃなくて、夢や希望や愛を動機づけにしようよ」と単純に呼びかけたとし
ても、「お前の頭はお花畑か？」と笑われるだけでしょう。
副作用を思えば、夢・希望・愛といった動機づけの比重を増やしたい。
しかしながら、そのためには、歪みを無くし、人間への深い信頼を取り戻すこと
が必要です。
歪みを無くすためには、歪みの原因を知り、取り除いていく必要があります。
「もつれた糸を、ほぐす作業」とでも言いますか。
いずれにしろ、一朝一夕にはできません。
善悪中毒の元原稿を書いていたころから数えれば、僕はこの作業をもう17年間やっ
ています。しかしながらまだ全く前進していると感じません。^^;;
またご感想なりお聞かせ下さい。
それからＳＮＳなどで拡散へのご協力をお願い出来れば幸いです。<(_ _)>
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