一方で弱い奴が戦う動機は、つまらないことだとは考えにくいのです。何しろ弱い奴が勝てるチャンスはとても小さいのです。 弱い奴が戦うのは、全存在をかけてのことです。まさに、やむにやまれぬ場合だと考えることが出来るでしょう。
問題なのは、弱い奴が戦う動機です。弱い奴が勝つ可能性はありません。 普通に考えれば、何が何でも戦いたくは無いでしょう。戦えば、自分の財産も命も自由も全てを奪われてしまうのですから。 |
では弱い奴が戦う動機は何でしょう? どうせ負けるのなら、なぜ言われるがまま、全てを差し出し服従しようとはしないのでしょう? |
〔ふりがな〕 もんだいなのは、よわいやつが たたかうどうきです。よわいやつが かつかのうせいは ありません。ふつうに かんがえれば、なにがなんでも たたかいたくは ないでしょう。たたかえば、じぶんの ざいさんも いのちも じゆうも すべてを うばわれてしまうのですから。 ではよわいやつが たたかう どうきは なんでしょう? どうせ まけるのなら、なぜいわれるがまま、すべてを さしだし ふくじゅうしようとは しないのでしょう? |