メガネの絵です
表紙




イラストレーター片岸 夕希子

お仕事&企画参加

メッセージ

魔法のめがねの作品を読ませていただいて、私もこの作品の中に出てくる人たちと全く同じ気持ちであったことに気づきました。
前半を読んでいるときには、普通に「こんなめがねがあったら便利だなあ」と本の中に出てくる人たちと同じようにそんな安易な気持ちをもち、悪い人には罰を与えるという考えも全く一緒でした。
それだけに絵本の後半に進むにつれての衝撃は大きく、世の中には良かれと思って信じていることが、戦争を招いたり、誰かを傷つけたりしてしまい、私たちの良いか悪いかの勝手な基準や偏見で、誰もが知らず知らずのうちに魔法のめがねをかけていたんだなあと、強く実感しました。
しかしそれは私がそうだったように、誰かに言われなければ決して気づかないことであり、とても怖いことだと思います。
だからこの「魔法のめがね」の絵本が一人でも多くの人に渡って、考え方を変えるきっかけになることを願います。こういうことは口ではなかなか説明できないことでもあるので、絵本を読むことによって感性で受け止めて欲しいと思いますし、この絵本には、 それだけの力があると信じています。