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★この絵本は、差別をテーマとする絵本集の1作品です。
山は見えない―太陽に向かう人間魚雷の絵(イラスト)

〔ふりがな〕
やまは みえない  とうごう じゅん

1/90



〔解説〕山は見えない―人種差別を軸とした、戦争と平和の物語;差別に関する絵本集

 人種差別を軸として、戦争と平和について描く、90頁の長編絵本です。
 差別に関する絵本集の18番目の作品であり(まだ番外編で書きたいテーマはありますが)、 ひとまずこのテーマではラストのものと考えています。 差別、奴隷制度、植民地主義、戦争、歪んだ平和といった悲劇が生まれてきた原因とその心理を他の星を舞台に描く、SF仕立ての絵本となっています。

 一つ強調させてください。
 この絵本は、善悪を描いたものでは有りません。つまり、この絵本は、以下のような主張をするために執筆したものではありません。

 どちらが正しいのか、どちらに、より多くの正当性があるのか、誰が悪いのか。恐ろしい悲劇が生まれたのは誰のせいか。 道理にかなっているのはどっちだ。どっちが本当の文明人なのか。誰が野蛮人なのか。誰が被害者で、誰が加害者なのか。エゴイストはどっちだ。やっぱり、あいつらの方が悪くて俺たちは正しかった。ざまあ見ろ・・・

 誰かを非難することは、ストレス解消には大いに役立つものです。 そしてストレス解消も、もちろん人間には大切です。実際、ストレス解消だけを目的としたかのような著作物は世の中にたくさん存在するようです。

 しかしながら、誰かを非難することは、その誰かへの攻撃であり、その人を傷つけることにも、つながるでしょう。
 大変恐縮ですが、この絵本は、あなたのストレス解消のために書いたものではありません。 ましてや、あなたが誰かを非難・攻撃したり、傷つけたりする道具としてお使い頂くために書いたものではありません(誰かを非難・攻撃したり、傷つけたりすることを悪だとは言いませんが、それは、この絵本を執筆した目的ではない、ということです)。

 傷つく人々を減らすために、人々の攻撃(=争い)を減らすために、未来の悲劇を少しでも予防するために、この絵本を書いたつもりです。 どうか、この絵本を「悪いのはどっちだ?」といった不毛な議論の道具としてお使いにならないでください。 「やっぱり悪いのは、あいつらだ!」といった、攻撃の道具としてお使いにならないでください。 そうではなく、「悲劇の原因は何なのか。そして、どうすれば悲劇の原因を減らし、未来の悲劇の発生を予防出来るのか。 そして、そのためにあなたご自身に何が出来るのか」   ・・・そんなことをお考え頂くための道具として、この絵本をご利用いただきたくお願い致します。

 なお、善悪の錯覚の恐ろしさについては、この平和の絵本集で幾度となく取り上げています。 もし本解説で述べている「善悪」に関して、ご不明な方がいらっしゃいましたら、ぜひ、本WEB上の他の絵本なり、 拙著「善悪中毒」3部作なり、ご参照していただければと存じます。

 繰り返しになりますが、これはSF絵本です。全てフィクションであり、現実世界を描くものではありません。

⇒絵本「山は見えない」のPDFファイルへ

⇒Invisible Mountain(「山は見えない」英語版)