相手を悪人/悪魔/獣など、何かしら特別な存在だと思わない限り、 人が人を必要以上に攻撃・傷つけ・殺すことは、簡単ではありません。 逆に相手を悪人/悪魔/獣などと思えば、攻撃の抑制は難しくなります。 なおこれはイメージが人間心理に与える影響であり、宗教的な真実に関する話ではありません。念のため。
普通、人が人を攻撃することには、抵抗感があるものです。 けれど敵を悪だとイメージすれば、その抵抗感を減らせます。 それは戦いに勝つ可能性を大いに高めてくれるでしょう。 |
しかし勝敗が付けば、高い攻撃性は不要です。 そこで悪から罪へイメージを変化させ攻撃性を抑制し、 かつての敵を社会秩序(の最下層)へ組み込むのです。 |
〔ふりがな〕 ふつう、ひとが ひとを こうげきすることには、ていこうかんが あるものです。 けれど てきを あくだと いめーじすれば、そのていこうかんを へらせます。 それは たたかいにかつ かのうせいを おおいに たかめてくれるでしょう。 しかし しょうはいがつけば、たかい こうげきせいは ふようです。 そこで あくからつみへ いめーじをへんかさせ こうげきせいを よくせいし、かつてのてきを しゃかいちつじょ(のさいかそう)へ くみこむのです。 |