
悪と罪の役割分担 |
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東郷 潤 |
〔ふりがな〕 あくと つみの やくわりぶんたん とうごう じゅん |
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〔解説〕悪と罪の役割分担;絵本の論文
錯覚は「してしまう」ものではありますが、同時に、自ら「する」ものでもあります。
他人に働きかけて錯覚を「させる」場合も、逆に働きかけられて「させられる」場合もあるでしょう。
錯覚を繰り返せば、そこには錯覚のパターンが生まれ、より複雑になっていけば、そこには錯覚のメカニズムが生まれます。
この絵本では、人がどのように「悪」と「罪」という二つの言葉を利用し、役割分担をさせ、錯覚のメカニズムを作っているかを描きます。
ご自身の心の中に、類似の錯覚のメカニズムが存在しているかどうか。
存在しているなら、この絵本の内容がどこまで当てはまり、どこが違うのか。内面を見つめながら、ご覧いただければと存じます。
なお、この絵本で描くのは人間の心理です。哲学的・神学的・倫理的な本質論ではなく、いかなる宗教とも無縁の話です。
絵本「悪と罪の役割分担」は「罰と恐怖の絵本集」の1作品です。