他者の文化を「野蛮」だとする妄想に逃避すれば、他者の文化を尊重しようとは思わないでしょう。 それは彼らが差別主義者という悪人だからではなく、彼らが妄想の中に逃避しているから、ではないでしょうか?
さて人は認識に基づいて行動します。 丸人たちが「三角人を征服したのは、野蛮人を文明化するため」という妄想を信じたなら、それ以降も、三角人たちの文化を野蛮なものと認識することになるでしょう。 そして自分達の文化を三角人たちに押しつけることとなるでしょう。 言葉も、宗教も、家族制度も、子供の保護の仕方、性のタブー、医学の倫理、政治体制、犯罪の基準、食文化 等々全てに関して、です。 |
〔ふりがな〕 さて ひとは にんしきに もとづいて こうどうします。 まるじんたちが「さんかくじんを せいふくしたのは、やばんじんを ぶんめいかするため」という もうそうを しんじたなら、 それいこうも、さんかくじんたちの ぶんかを やばんなものと にんしきすることになるでしょう。 そして じぶんたちのぶんかを さんかくじんたちに おしつけることとなるでしょう。 ことばも、しゅうきょうも、かぞくせいども、こどものほごのしかた、 せいのたぶー、いがくのりんり、せいじたいせい、はんざいのきじゅん、しょくぶんか とうとう すべてにかんして、です。 やばんじんの てらなど ぶちこわせ! |