再びの老婆: 一輪の花::P.21

彼は老婆の親切(愛)を受け取ることができません。 彼の苦悩はどれほど大きいのでしょう? 彼は結局、暴力に訴えます。こうして、原爆・核兵器を生む種と滅ぼす種の双方が育って行きます。

和を地球へ-癒しの絵本で愛と平和を世界へ!

愛の絵本を世界へ贈り平和と癒しを-和を地球へ
ある日のこと、彼が眠らないよう、教会でお祈りをしていると、 一人の老婆が現れました。
「可哀想に。ずいぶんと怖がって、苦しんでいるんだね」
「何だ、お前は!?」
「もし楽になりたければ、あなたが殺した奴隷たちに花を手向けるんだよ」
「じょうだんじゃない! 俺は、悪くない! 逆らって逃げ出したあいつらが悪い!! この世は弱肉強食なんだ! それにもし俺に罪が有ったとしても、それはもう、神様に許されているのだぞ!」
祈りをささげる農場主と、老婆のイラストです。
「あなたを非難しているのでは無いのですよ。私はあなたのために・・・」
怒った農場主が老婆を杖で叩きのめします。
うるさい!
ばばあ!

〔ふりがな〕
あるひのこと、かれがねむらないよう、きょうかいで おいのりをしていると、 ひとりの ろうばが あらわれました。 「かわいそうに。ずいぶんと こわがって、くるしんでいるんだね」 「なんだ、おまえは!?」 「もし らくになりたければ、あなたがころした どれいたちに はなを たむけるんだよ」 「じょうだんじゃない! おれは、わるくない! さからって にげだした あいつらがわるい!!  このよは じゃくにくきょうしょく なんだ! それにもし おれにつみがあったとしても、それはもう、かみさまに ゆるされているのだぞ!」 「あなたを ひなんしているのでは ないのですよ。わたしはあなたのために・・・」 うるさい! ばばあ!

   P.21