地獄の恐怖: 一輪の花::P.36

彼の恐怖は善悪中毒の禁断症状と捉えることも出来ます。 複雑な自己防衛が行なわれているため、心の病を癒すのは、本人でも容易ではありません。

和を地球へ-癒しの絵本で愛と平和を世界へ!

愛の絵本を世界へ贈り平和と癒しを-和を地球へ
「…だけど、謝罪しようにも、相手はもう死んでいるんだぞ!」
「相手が生きていようが死んでいようが関係ないわ。謝罪は、自分のためにするものなのよ。 あなたを苦しめているのは、悪霊なんかじゃないわ。あなたは、あなた自身の愛と戦っているの。-まだ、分からないの? 早く、目を開けなさい!
「・・・」下を向き、怯えて震えるパイロットの絵です。 彼は長いこと、黙りこみました。

「花を手向けるだけで良いのか?」
「そうよ」
「花を手向けても、…俺は、地獄に落ちないのか?」
「当たり前でしょう!」
「本当に、花を手向けるだけで、楽になれるのか?」
「なれるわ。…たった花一輪のことで、何を怖がっているの?」
「…」
「いったい誰が、永遠に自分自身の愛に逆らえるというの?


〔ふりがな〕
「…だけど、しゃざい しようにも、あいては もう しんでいるんだぞ!」 「あいてが いきていようが しんでいようが かんけいないわ。 しゃざいは、じぶんのために するものなのよ。 あなたを くるしめているのは、あくりょう なんかじゃないわ。 あなたは、あなたじしんの あいと たたかっているの。-まだ、わからないの? はやく、めをあけなさい!」 「・・・」 かれはながいこと、だまりこみました。 「はなを たむけるだけで よいのか?」 「そうよ」 「はなを たむけても、・・・おれは、じごくに おちないのか?」 「あたりまえでしょう!」 「ほんとうに、はなをたむけるだけで、らくになれるのか?」 「なれるわ。…たった はないちりんのことで、なにを こわがっているの?」 「…」 「いったいだれが、えいえんに じぶんじしんのあいに さからえるというの?」

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