大統領へ: 一輪の花::P.43

彼がドラッグを使わないのは、当然ですね? そして、大勢の人に好かれることも、不自然では有りません。でも、他の大臣たちは、まだ闇を抱えているのでしょうか?

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―それから20年が経過しました。 彼はもうドラッグを使うことは有りません。

多くの人々に好かれた彼は、 とうとうダイヤの触角を持つ人々の国の大統領となっていました。

演説台の大統領の絵です。
ある日の閣議で、彼は他の大臣達へ言いました。
「わが国の建国、人種差別、戦争の犠牲となった人々みんなに、国を代表する大統領として花を手向けたい」
閣議のイラストです。
大臣たちは、それを聞いてゾッとしました。そんなことをしたら国民に殺される、…そう思ったのです。

〔ふりがな〕
-それから20ねんが けいかしました。 かれはもう どらっぐ をつかうことはありません。 おおくの ひとびとに すかれたかれは、 とうとう だいやのしょっかくを もつ ひとびとの くにの だいとうりょうとなっていました。 あるひのかくぎで、かれは ほかのだいじんたちへ いいました。 「わがくにの けんこく、じんしゅさべつ、せんそうの ぎせいとなったひとびとみんなに、くにを だいひょうする だいとうりょうとして はなをたむけたい」 だいじんたちは、それをきいて ぞっとしました。そんなことをしたら こくみんにころされる、…そうおもったのです。

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