巨大な利権が絡む話であり、不正投票、冤罪、脅迫、暗殺など様々な妨害があるかも知れません。 それを乗り越えることが前提です。
自主憲法平和ブランドの話に戻ります。 上記を見る通り平和憲法は日本の平和ブランドのために役立ってはいますが、同時に押し付け憲法であり、ご都合主義の源でもあり、決して完全なものではありません。 そこでより平和ブランドを強化するために、自主的に憲法を制定するという選択肢が浮上します。 |
▼平和主義を掲げた自主憲法を制定し、日本国民の意志を内外に示す。-選択3のBの(6)のb |
それは次のようなものでしょうか。中身については大いに議論を盛り上げたいものです。 |
1)日本国民は、国際平和を誠実に希求し、非武装・非戦をその理想とし、武力の行使は、自衛目的を除き、永久にこれを放棄する。
2)前項の目的を達するため、専守防衛を旨とし、攻撃型の戦力および核兵器は保持しない。他国からの持ち込みも禁止する。 |
現状の平和憲法は米国が作ったものであり、「米国様が作った憲法の制約があって戦争は出来ません」という受け身のスタンスを超えるものではありません。 そこに日本国民の意志・主体性はなく、平和ブランドとしてはまだ弱いのです。対米交渉の言い訳に使用することはできますが、戦後70年も経てばその魔力も弱まります。 さらに言えば自衛隊を違憲だと言わないのですからご都合主義であることは明らかであり、そのご都合主義は結果的に「解釈改憲」の余地を生みます。解釈改憲を拡大して行けば、憲法そのものが無意味なものとなります。 |
[注]2023.5記
この絵本は2015年秋に発表したものです。「自主憲法の中身に関して大いに議論を盛り上げたい」と書いたこともあり、 絵本の発表後、ネットで数十万円を掛けてこの絵本を広告し、 またメルアドの分かる衆参の国会議員数百人をはじめ、数千人の著名人他に本絵本をメールでご紹介しました。 結果、民間個人の方からわずかばかりの反応を頂きましたが、政治家の方からの反応は皆無でした。 この絵本への反応が無いからどうだということではありませんが、 過去8年間で(日本独立という視点からの)議論は全く盛り上がっていないというのが筆者の実感です。 本絵本の最初に、現代日本は米国の実質的占領下かもとお話しています。また2022年度の日本の報道の自由ランキングは71位だそうです(ランキングの基準は未確認です)。 はてさて報道の自由が少ない、実質的に占領下の国で、「大いに議論を盛り上げ、国民の意志を示し、 独立の選択を見据えた自主憲法を作成する」選択など、そもそも可能なのでしょうか。 ・・・不可能では無いにしても、その選択は相当に難しそうです。 お立場によっては大きなリスクもあるでしょう。 何かブラックスワン(予期できない重大事)でも起きれば別ですが、相当に長い時間軸を前提に考える必要がありそうです。 (一方で、読者の方々がそれぞれのお立場や方法で議論を進めるという選択肢はむろん存在しています。) |