平和憲法を自主的に制定すれば、それは「押し付け憲法」ではなくご都合主義でもありません。 なお絵本本文では、「改正」という言葉を使っていますが、現行憲法の有効/無効を主張するものではありません。 具体的な方法論としては次のようなものが考えられるでしょう。●現行憲法を有効とし一部改正。●現行憲法は無効・旧憲法を有効とし、旧憲法を現状に合わせて改正。●現行憲法も旧憲法も無効とし、新たに自主憲法作成。 法理論にプラスして対外関係(この場合は特に米国)への配慮も必要となるでしょう。
しかし平和主義を掲げた憲法を日本国民の大多数が自主的に選択したなら、その時は、「いいえ、派兵はできません。それは日本国民の意志です。解釈改憲の余地などありません」と主張できます。 そしてそれは「だってあなたが押し付けた憲法ですから」よりも、はるかに説得力があるでしょう。 |
[注]2023.5記 憲法無効論 ●「初めから無効なものは改正しても無効」 ・・・そんな憲法無効論の立場に立てば、上記は「あなたが作った憲法はもうありません」となるでしょう。 ●スジ論としてではなく、あくまでも対米独立の方法論の一つとして考えたとき、憲法無効論を声高に唱える事にはマイナス面がありそうです。 つまりそれを聞いた米国の一部の方は不快感・警戒感を持つかもしれません。ですのでその時期が来るまで無効論はむしろ(日本側の)心の中に秘めておくことかもしれません。 (むろんこれは必ずそうだという事ではなく、相手次第であり、力関係もあり、時と場合によることです。)
●こんなことを言うとお叱りを受けるかもしれませんが、無効論には大変に便利な面もありそうです。それは手続きが不要ということです。
「現行憲法を無効にする」あるいは「現行憲法を改正する」のは大変な手間であり時間も掛かりますが、「もともと無効なものを無効とする」ために必要なことは認めることだけです。
個人としては認めるだけ。国全体として考えれば、無効宣言でしょうか。つまり宣言一つで済む話です。
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