P.21 地獄の恐怖の続きです。善悪と地獄の恐怖がセットとなると、人は容易に凶暴化し、それを抑制すれば今度はジレンマが生まれるでしょう。
一方で何らかの理由で、その読者は筆者への攻撃を我慢するかも知れない。つまり、筆者という悪人が存在するのに攻撃しないということだ。
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自分が地獄へ行く危険を冒してまで筆者の身の安全を優先するか、それとも(多くの国に共通する暴力禁止の)法律を犯してまで筆者を攻撃するか。…これは深刻な葛藤となるだろう。
地獄から発生した、思考パターンの危険がお分かりいただけただろうか? ここでは本書を例に取ったが、地獄の恐怖は上記の思考パターンをたどることで、様々な局面で容易に人を凶暴化させる/もしくは人の心を破壊する、と想像することが出来る。 |