試みに手持ちの聖書(新共同訳)で数えると、実に130行も呪いの言葉が続くのだ(上記の聖書引用では、聖書の25行分だけを引用した。つまり、聖書の「神の呪い」は、上記引用文の5.2倍の長さだ)。
 こうした恐ろしい呪いの中で、純真無知氏が特にギョッとしたのは以下の文だ。

 あなたは敵に包囲され、追いつめられた困窮のゆえに、あなたの神、主が与えられた、あなたの身から生まれた子、息子、娘らの肉をさえ食べるようになる。(申明28:53)

 もし、あなたに子供がいらしたなら、あなたのお子様の肉を食べることを一瞬だけでも想像していただければと思う。

人肉食(カニバリズム)のイラスト

 向上心もしくは信仰心に駆られた、まじめで純真な若者が、世界一の権威を持つ書物を読み進め、そこに延々と続く神の呪いを発見し、わが子の肉を食べさせられると知ったなら、彼がどんな恐怖に襲われるかご想像していただければと思う。











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