異教徒は悪魔だと教わり育ってきた丸人たちが、生まれて初めて異民族と出会えば、 彼らを悪魔だと錯覚してしまうことは、仕方がないことかも知れません。 問題は、丸人そのものにあるのではなく、普通の人間を悪魔だと錯覚することにあり、そうした錯覚の危険を知らないことにあり、 錯覚を生むような教育にあると言えるでしょう。この錯覚の危険は、錯覚の危険に関する気づきを広げることで、減らすことが可能です。
丸人たちから見て、彼らは異民族であり異教徒です。 丸人たちは、「異教徒は悪魔」と信じるままに、初対面の彼らを悪魔だと錯覚し攻撃しました。 |
三角人たちは、ほとんど武器を持ちません。 突然、見知らぬ人々に襲われることがあるなど想像したこともありません。彼らは無抵抗のまま殺されてしまいました。 |
〔参考絵本〕 見知らぬ異教徒を悪魔だと錯覚し、攻撃する心理/原因については、 「宇宙の異教徒」 「不安な初対面」をご参照ください。 |
〔ふりがな〕 まるじんたちから みて、かれらは いみんぞくであり いきょうとです。 まるじんたちは、「いきょうとはあくま」と しんじるままに、しょたいめんの かれらを あくまだと さっかくし こうげきしました。 さんかくじんたちは、ほとんどぶきを もちません。 とつぜん、みしらぬひとびとに おそわれることがあるなど そうぞうしたことも ありません。 かれらは むていこうのまま ころされてしまいました。 |