丸人たちが数百年守ってきた妄想を脅かすノウソ人への、丸人の憎しみ・敵意は、より大きなものへと着実に育っていきました。
なぜこれほどまでに嫌われるのか? ノウソの人々は、 「僕たちがまだ劣等だと思われているからに違いない。もっと努力しよう」と考えました。 しかしそれは過大評価という錯覚でした。実際には、丸人は妄想が壊されそうで怯えていただけなのです。 |
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こうしてノウソの人々は、丸人の心理を見抜けぬまま努力を重ね、 結果的に丸人を怯えさせ、丸人の心にノウソへの激しい敵意を醸成して行ったのです。 |
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〔ふりがな〕 なぜこれほどまでに きらわれるのか? ノウソのひとびとは、 「ぼくたちが まだれっとうだと おもわれているからに ちがいない。 もっとどりょくしよう」とかんがえました。しかしそれは かだいひょうかという さっかくでした。 じっさいには、まるじんは もうそうがこわされそうで おびえていただけなのです。 こうして のうそのひとびとは、まるじんのしんりを みぬけぬまま どりょくをかさね、 けっかてきに まるじんをおびえさせ、まるじんのこころ にのうそへのはげしい てきいを じょうせいして いったのです。 がんばれ! もっとがんばれ! こんな たいむじゃ まるじんに かてないぞ |