こうして、ようやく妄想は完成し、丸人たちは、自己正当化を図ることが出来たのです。 むろんその自己正当化は妄想を土台とするものであり、本質的には大変に脆いものです。 その脆い妄想を守っていくということは、決して容易なことではありません。 妄想に依存して得られた安心は、その場しのぎであり、ごく一時的なものに過ぎません。より深い心の平安を持つことは夢のまた夢となるのです。
●占領軍の駐留等も実質、強制だが、あたかもノウソが丸人に頼んで駐留して頂いているように見えなければならない(そうでなければ、丸人は妄想を守れない)。 |
さあ、ここまで徹底してコントロールすれば、さすがにもう、「正義の味方の丸人連合軍が、ノウソという悪の権化と戦った」という妄想を脅かされることは無いでしょう。 |
〔ふりがな〕 ●せんりょうぐんの ちゅうりゅうなども じっしつ、きょうせいだが、あたかも のうそが まるじんに たのんで ちゅうりゅう していただいているように みえなければならない(そうでなければ、まるじんは もうそうを まもれない)。 さあ、ここまで てっていしてこんとろーるすれば、さすがにもう、「せいぎのみかたの まるじんれんごうぐんが、のうそという あくのごんげと たたかった」という もうそうを おびやかされることはないでしょう。 よ、よかった た、たすかった |