ノウソの人種平等の主張は丸人たちを激怒させました。 丸人たちは何が何でもノウソをつぶすと固く決意したのです。
しかし丸人にしてみれば、事情は全く違います。もし人種が平等であるなら、丸人の世界征服も、三角人の奴隷化も隔離政策も、その正当な根拠を失ってしまいます。 それは自分達が悪となることであり、決して認められないことでした。 |
ついにノウソは越えてはいけない一線を越えてしまったのです。丸人たちは、もう我慢できないと互いに結束し、 「必ずやノウソの国を打ち滅ぼし、征服し、叩きのめし、奴らが劣等人種であることを証明する」と固く誓い合ったのです。 |
〔参考絵本〕 どうしても人種平等を認められずに狂暴化してしまう心理については、絵本「悪夢からの逃走」をご参照ください。 |
〔ふりがな〕 しかし まるじんに してみれば、じじょうは まったくちがいます。もし じんしゅが びょうどうであるなら、まるじんのせかいせいふくも、さんかくじんの どれいかも かくりせいさくも、そのせいとうな こんきょを うしなってしまいます。それはじぶんたちが あくとなることであり、けっして みとめられないことでした。 ひえええ~! このままじゃ、おれたちは あくにんになってしまうよお! ついに のうそは こえてはいけない いっせんをこえてしまったのです。まるじんたちは、もうがまんできないと たがいにけっそくし、「かならずや のうそのくにをうちほろぼし、せいふくし、たたきのめし、やつらが れっとうじんしゅであることを しょうめいする」とかたく ちかいあったのです。 |