ノウソの人々の、劣等人種ではないことを証明するための必死の努力は、 決して、他の三角人たち(近隣諸国)の共感を常に得ていたわけではありません。 中には、強い反発を持たれることも有ったのです。お前ら、まるで小さな丸人のようだな、と。
ただしこれには問題もありました。というのもこの星の国際法には、トラブルを避けるという法律本来の目的だけではなく、 丸人が三角人を差別し・支配するという目的もあったのです。 それを三角人であるノウソの人々が尊重することには初めから矛盾が存在するのです。 つまりノウソ以外の人々(三角人も丸人も)の目からすれば、なぜ丸人が作った法律を三角人のノウソが守り、丸人のようにふるまうのか、となるのです。 |
国際法を守れば他の三角人に嫌われる。かといって守らなければ丸人に野蛮人だと思われる。…これがノウソの立場でした。
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〔ふりがな〕 ただし これには もんだいもありました。 というのも このほしの こくさいほうには、とらぶるをさけるという ほうりつほんらいのもくてきだけではなく、 まるじんが さんかくじんをさべつし・しはいするという もくてきも あったのです。 それを さんかくじんである のうそのひとびとが そんちょうすることには はじめから むじゅんが そんざいするのです。 つまり のうそいがいの ひとびと(さんかくじんもまるじんも)のめからすれば、 なぜまるじんが つくったほうりつを さんかくじんの のうそがまもり、まるじんのように ふるまうのか、となるのです。 たの さんかくじんのくにで あんたらには、わたしをつかまえられないね。ちがいほうけんだよ。 おさるさんたち、さようなら~ ちがいほうけんだと? ふざけるな! ふびょうどうじょうやくだって じょうやくなんだから、まもらないと なんで おなじさんかくじんの のうそが いうんだよ おまえはまるじんか!? ばかやろう! こくさいほうを まもれば たのさんかくじんに きらわれる。 かといって まもらなければ まるじんに やばんじんだとおもわれる。 ・・・これがのうその たちばでした。 |