丸人のグループが説き始めた教えは、瞬く間に広がって行きました。そこには人々が新しい宗教へよせる大きな期待、希望があったのです。
この教えは、丸人の間に、長い年月をかけて少しずつ広まっていきました。 というのも、丸人はこの教えを信じれば誰もが皆、幸福になれると思ったのです。こんな風に、です。 | |
●他人を愛せ。 ⇒誰もが皆、愛し合い、愛がいっぱいの世界になる。 ●善を愛せ。悪と戦え。悪人は神に呪われ、地獄へ落ちる。 ⇒悪いことをする人がいなくなる。 ●異教徒は悪魔だ。 ⇒悪魔になりたくないので、みんなこの教えを信じるようになる。 ●人は罪深い ⇒「自分は罪深い」と謙虚になる。そしてこれ以上、罪を犯さないように気を付ける。 | |
もちろん、この教えで救われる丸人もいたのです。 |
〔ふりがな〕 このおしえは、まるじんのあいだに、ながいねんげつを かけて すこしずつひろまっていきました。 というのも、まるじんは このおしえをしんじれば だれもがみな、こうふくになれると おもったのです。こんなふうに、です。 ●たにんをあいせ ⇒ だれもがみな、あいしあい、あいがいっぱいの せかいになる。 ●ぜんをあいせ。あくとたたかえ。 あくにんは かみにのろわれ、じごくへおちる。 ⇒ わるいことをするひとが いなくなる。 ●いきょうとは あくまだ ⇒ あくまになりたくないので、みんなこのおしえを しんじるようになる。 ●ひとは つみぶかい ⇒ 「じぶんはつみぶかい」とけんきょになる。そしてこれいじょう、つみを おかさないように きをつける。 もちろん、このおしえで すくわれる まるじんもいたのです。 |