丸人はすでに破壊されてしまった「三角人は劣等人種」という妄想の代わりを必死になって追い求めました。 そして、善悪の錯覚を利用することとしたのです。
さて善悪を「善」と「悪」という2分類だと考えると、分類としては最も大雑把なので(1分類では分類になりません)、
誰でも何でも、どちらか好きな方に分類することが可能です。
そして敵を悪に分類すれば、敵を何百万人殺しても、「悪をやっつけただけ」と錯覚出来ます。 つまり破壊されてしまった「三角人は劣等」という妄想の代わりに、丸人たちは次のような妄想を作って、 自己正当化を図ろうとしたのです。 |
〔注〕 全世界の人々を悪へと分類することも、やろうと思えば簡単です。絵本「どっちだ?」をご参照ください。 |
〔ふりがな〕 さて ぜんあくを「ぜん」と「あく」という 2ぶんるいだと かんがえると、ぶんるいとしては もっとも おおざっぱなので(1ぶんるいでは ぶんるいになりません)、 だれでもなんでも、どちらか すきなほうに ぶんるいすることが かのうです。 そして てきを あくにぶんるいすれば、てきをなんびゃくまんにん ころしても、「あくをやっつけただけ」と さっかくできます。 つまり はかいされてしまった「さんかくじんは れっとう」という もうそうのかわりに、まるじんたちは つぎのような もうそうをつくって、じこせいとうかを はかろうとしたのです |