征服者が力に任せて、妄想を信じることを強制、教育すれば、いつしか妄想が人々の常識となるでしょう。 しかし妄想は妄想です。常識になったからといって、妄想そのものが現実になるわけではないのです。
征服後、丸人は三角人へ「お前たちは野蛮な劣等人種だ」と繰り返し教え込みました。 その結果、三角人自身もまた自分達を劣等人種であり、丸人のことを自分達の主人であり神様のような存在だと思い込むようになっていきました。 |
「三角人は劣等人種。丸人はより進化した優越人種」 ・・・この妄想は、いつしかこの星のほとんどの人々に共有される「常識」となりました。 |
〔ふりがな〕 せいふくご、まるじんは さんかくじんへ「おまえたちは やばんな れっとうじんしゅだ」 とくりかえし おしえこみました。そのけっか、さんかくじん じしんもまた じぶんたちを れっとうじんしゅであり、 まるじんのことを じぶんたちの しゅじんであり かみさまのような そんざいだと おもいこむように なっていきました。 「さんかくじんは れっとうじんしゅ。まるじんは よりしんかした ゆうえつじんしゅ」 ・・・このもうそうは、いつしか このほしの ほとんどのひとびとに きょうゆうされる「じょうしき」となりました。 |